ハロートレーニングのこと、皆さんご存じですか?
私は全く知らず、失業認定のためハローワークを訪れた際に教えていただき
「こんな制度があるんだ!」と初めて知りました。
国が行っている求職者支援で、とっても有難い制度なので、まだご存じない方に是非ともお伝えしたく思います!
公共職業訓練とは・・
『求職者の方々の 新たな就職を支援する公的な職業訓練』のこと。
国が支援してあげるから
就職に必要な技術や知識を身に付けて、早期に就職してね!
簡単に言うと、こんな感じ。
(失業保険の給付対象者以外の方も受講できるそうです。
こちらは受講のための条件があるみたいなのでハローワークでご確認ください)
受講料無料
テキスト代のみ自己負担です。
基本手当支給
私は自己都合退職なので、本来ならば退職後3カ月間は失業手当が貰えません。
しかし職業訓練に通うと開講日から訓練終了までの期間、失業手当が支給されます。
訓練期間には、2ヶ月のコースもあれば、2年間の長期コースもあります。
2年コースで学ぶならば、その間ずっと失業手当が貰い続けられます。
長期間学びながらお金が貰えるなんてビックリ!
ちなみに2年コースでは国家資格(介護福祉士、保育士、栄養士)の取得を目指すそうです。
やむを得ない事情がなく欠席した日には手当は支給されません。
このあたりはシビアです。
受講手当支給
実際に受講した日に応じて40日間を限度として1日あたり500円支給されます。
通所手当支給
自宅から訓練施設までの通勤代が支給されます。
公共交通機関の定期代、そして自家用車ならキロ数に応じて支給金額が決まってます。
以上のような手当をいただきながら、訓練教室で色々なことを学べるわけです。
コースは各県により様々です。
私の住んでいる県では、HPデザイン科、OA事務科、簿記科、医療・介護・調剤事務科、宅健科、調理補助員養成科などがあります。
それ以外にも技能を身につけるコースでは溶接コースや林業コースなどもあります。
私の受講するコースの訓練時間は、朝から夕方まで。
土日祝休み、6時限授業制で本当の学校と同じ感じです。
専門的知識を学びにスクールに通おうと思うと、それなりにお金がかかります。
しかし、この制度を使うことにより無料で手当をいただきながら受講することが可能になります。
訓練期間中は、失業給付の支給に必要な『求職活動実績』も必要ありません。
また、訓練中は就職支援にも力を入れていただけるので、面接トレーニングや履歴書の書き方、自己分析など再就職活動についてもバックアップしていただけます。
とても魅力的な制度です。
興味を持たれた方は、ハローワークインターネットサービスHPや、ハローワークにチラシや冊子が置いてあるかと思うので、そちらでコース等をご確認ください。
注意しなくてはならない点としていつでも申し込めるという訳では無いということ。
訓練コース、訓練期間、定員、訓練場所、申込受付開始日、申込受付締切日、そして訓練開始日、訓練終了日が記載されているので、自分が申し込みたいコースは何月なのか?
実際に通える距離なのか?
しっかり計画を立てなくてはいけません。
詳細を確認後、「申し込もう!」と思ったら、
職業訓練の申込方法
ハローワークへ行く
希望するコースの「申込受付開始日~締切日」の期間中に、最寄りハローワークに足を運びます。ここで注意せねばならないのが、閉館時間の間際に行くと、待っている人が多くて早めに受付が終了されていることもあります。
ハローワークはいつも混み合っているので時間に余裕を持って行ったほうが良いですね。
ハロワ職員さんに「公共職業訓練に申し込みたいです」と伝えると色々と書類を出してこられるので、それらに記入。
失業給付の話や、受講コースの話などあり、私の場合は1時間弱かかりました。
その際、職員さんからも説明があると思います。
後日「受講ガイダンス」に参加せねばなりません。
受講ガイダンスへ参加
指定された日にちに受講ガイダンスを受けに行きます。
そのコースを希望している人が一堂に集められるのですが、私のときは市のホールで開催でした。
前半は公共職業訓練の説明、安易に受けてはならないという説明、授業の説明、、と説明が続きます。
後半は場所を変えて一人ずつ面接。
着ていくものに悩み、私は結局スーツ着用で行きました。
7割くらいの方はスーツでしたし、今後行かれる方はスーツのほうが良いかと。
数人、普段着(ジーンズ)の方がおられたのですが、明らかに場違いでした。
面接では
「なぜこの講座を受けようと思ったか」「現在の求職活動について」など
3人の面接官と10分くらい話をしました。
面接後は、終わった人から解散。
半日で終わりました。
合否判定が郵送
数日後、自宅に合否結果が届きます。
魅力的なコースは定員オーバーすることがあるため、残念ながら「不合格」となることもあるそうです。
公共職業訓練まとめ
ここまで公共職業訓練(ハロートレーニング)について書いてきました。
自分の学びたいこと、受講期間、訓練場所が合えば、学びながら手当もいただけるし、とても有難い制度だと思います。
しかし、甘いことばかりではありません。
訓練の出席が8割を下回ったら、訓練終了になります。
また自己都合で訓練校を退校した場合は、その日から1ヶ月間基本手当が受給できなくなります。
欠席のみならず、遅刻や早退の際も証明書の提出を求められ、かなり厳しいイメージです。
でも、国のお金で学ばせていただいているのだから当然なのでしょうね。
でも、単元が終わるごとに確認テストもされるし、期間中に確実にスキルアップは出来そう!
あ、あと訓練に通っていても「就職活動が最優先!」らしいです。
学校に通いながらも「ハローワークで気になる求人をチェックしておいてね。
良い求人があったら面接受けてね」って感じです。
先生方も「何か良い求人は見つかりましたか?」「就職活動は順調ですか?」と頻繁に聞いてこられます。
同じコースに通う人に「このコースに通うために、仕事を辞めた」という方がおられます。
今の仕事内容や職種に疑問をもっておられる方、退職を考えておられる方は一度お住いの地域の訓練コースを調べられてはどうでしょうか?
もしかしたら新しい道が開けるかもしれませんよ(#^.^#)